お肌の表面は角質層で覆われています。健康的なお肌の角質層は、細胞がレンガのようにキレイに積み上げられた壁(層)のようになっていて、外界からの紫外線、化学物質、細菌・微生物などの異物侵入を防ぎ、守っています。ストレスや乾燥などで 角質層の構造が乱れると、肌荒れ状態を引き起こします。そのような場合には、保湿成分が含まれた化粧水や美容液などを用いて外から肌に必要な成分を補給するとお肌の状態をよくすることができます。
「守っている」と言えば、胃もいろいろな刺激から守られています。胃にとっての刺激とは何でしょうか?
例えば、胃酸。胃酸は、食べ物を消化する上で不可欠なものです。pH1~2の強酸性の液体で、胃の中で2~4時間かけて食べた物を柔らかくする働きがあります。しかし、この胃酸、必要以上に分泌されていたら、どうなるでしょうか。胃の粘膜にダメージを与えてしまうことも考えられます。胃酸は食べ物を消化する上で、なくてはならないものですが、場合によっては胃そのものにとって大敵にもなるのです。
健康な胃では、胃粘膜の表面が胃粘液の層で覆われています。胃粘液は強酸性の胃酸を中和して胃を守る働きを持っています。
その胃粘液もストレスや体調の影響、また加齢の影響を受けて不足することがあります。30歳よりも40歳、40歳よりも50歳と年齢を重ねるほど胃粘液が不足する傾向にあります。なんとなく胃に不調感を感じるようなら、もしかしたらその原因は胃粘液不足かもしれません。
胃は肌のように外側からケアをすることはできません。「近頃なんとなく胃の調子が悪いなぁ」と感じたら、胃粘液の分泌を活発にする胃薬を試してみるのもよいでしょう。