お子さまにとって、うんち(便)は汚いものだったり、笑いの対象だったりします。しかし、うんち(便)は健康のバロメーターです。せっかくきちんとした食生活を送っていても、胃腸の調子が悪いと栄養もしっかり取れず、健康とはいえません。
胃腸の調子や体調等によってうんち(便)が変化すること、そして食生活を正すことの重要性をお子さまと一緒に考えてみてください。
お手伝いシートについて
親子で調べたことを“学習のまとめ”として、わかりやすく整理するためのお助けツール「お手伝いシート」です。自由研究の成果レポートとしても、お使いいただけます。
目次
(1)食べ物がうんち(便)になるまで
(2)うんち(便)をじっくり見てみよう
(3)よいうんち(便)を出すには
(4)食日記をつけよう
(5)元気になる食事を考えよう
食べ物がうんち(便)になるまで
食べ物は、口から入って消化・吸収され、肛門からうんち(便)となって体の外に出て行きます。
食べ物はどのようにうんち(便)に変わっていくか、どのくらいの時間がかかるのかなど、それぞれの臓器のはたらきといっしょに調べてみましょう。
学習のまとめ
お手伝いシートを使って、臓器の名前と、そこで食べ物がどうなっているかをまとめましょう。
うんち(便)をじっくり見てみよう
毎日、うんち(便)をしていますか?どんなうんち(便)が出てますか?
きっと、「うんち(便)なんて、きたなくて、くさいからじっくりと見たことがない」という人が多いはずです。でも、うんち(便)の色や形、においで、その日の自分の健康を知ることができます。一度、自分のうんち(便)を観察してみましょう。
学習のまとめ
どんなうんち(便)が健康なのでしょう。色は?量は?形は?ニオイは?また、うんち(便)をするタイミングは?お手伝いシートを使って、まとめましょう。
よいうんち(便)を出すには
うんち(便)が何日も出ない「べんぴ」、水のようなうんち(便)が出てしまう「ゲリ」。どちらも、よいうんち(便)とは言えません。よいうんち(便)を出す方法を考えてみましょう。よいうんち(便)を出すには、食物せんいの多い食事をする、乳製品をしっかりとる、うんち(便)の時間を決めるなどが言われています。
学習のまとめ
お手伝いシートを使って、うんち(便)と健康についてまとめましょう。どんなときにべんぴになるか、どんなときにゲリするか。また、いろいろな食べ物の食物せんいの量を調べてみましょう。
食日記をつけよう
次に自分の食事とうんち(便)について考えてみましょう。うんち(便)が出た日と出なかった日。その前の日はどんな食事をして、どんなことをしていたでしょう。食事とうんち(便)の日記をつけて、その関係を考えてみましょう。
学習のまとめ
お手伝いシートを使って、食事とうんち(便)の日記をつけましょう。どんなときによいうんち(便)が出たかな?ダメだったのはどんなときかな?
元気になる食事を考えよう
食べ物には、食物せんい以外にも大切な栄養が入っていて、それが私たちの体を作り、動かしています。健康を守るには、それぞれの栄養をバランスよく食べることが大切です。好ききらいばかりして食べ物がかたよると、体も弱くなり、病気になりやすくなります。
学習のまとめ
お手伝いシートを使って、どんな食べ物がどのはたらきを持っているか、分けてみましょう。食べ物を分けたら、食日記を見なおしてみましょう。どこかに、かたよっていませんか?そして、毎日を健康にすごすための「理想の食事メニュー」を考えてみましょう。
図書館へ行ってみよう
散歩をかねて、お子さまと一緒に近くの図書館に行って調べてみましょう。図書館の本の分類は、図書館ごとに違うと思いますが、これらの資料は一般的に「児童図書」の科学コーナーにあります。
<子供向け図書>
わかりやすい内容です。
(1)学習まんが ドラえもん からだシリーズ(1)
「食べ物の消化」(小学館)
(2)病気とケガのタネあかし(3)
「おなかのよわい君に」(大月書店)
(3)ドクター・トミーのからだの本(1)
「うんこはなんでもしっている [ 消化器と栄養 ] 」(小峰書店)
(4)料理でわかる ふしぎ・びっくり!?(4)
「食べて学ぼう! からだと栄養」(河出書房新社)
(5)こどもの「いのち」を守る(2)
「うんことおしっこのはなし [ 消化とはいせつ] 」(偕成社)
<一般図書>
「五訂食品成分表2005」(女子栄養大学出版部)
インターネットで調べてみよう
お子さまと一緒にインターネットで調べてみてもよいでしょう。インターネットで検索するのに適切なキーワードとしては、「消化のはたらき」「からだと栄養」などで検索してみましょう。