生活編【胃の不快症状の原因を探る】

  • 胃のメカニズム

胃を守る 胃にいい生活

タバコは胃の大敵

タバコは血管を収縮させて胃の血行を悪くしたり、胸焼けを起こしやすくするので、禁煙が重要です。喫煙者は非喫煙者にくらべて消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)にかかりやすく、喫煙本数が多いほど死亡率が高いという調査報告もあります。
タバコは「百害あって一利なし」ですので、これを機会に禁煙に挑戦してみてはどうでしょうか。
禁煙がストレスになって胃に悪い……というヘビースモーカーの方は、ニコチンのできるだけ少ないタバコや、フィルターを使って少しずつでも本数を減らすようにしましょう。

ストレスをためない

胃はとてもデリケートで、少しのストレスでもすぐに反応してしまいます。仕事、人間関係、環境……と、現代社会とストレスは切っても切れない関係にあります。趣味やスポーツなど上手に発散する方法を見つけて、ストレスを身体にためないようにしましょう。ストレス解消が「タバコ」「お酒」という声もありますが、これは一時的な解消でしかなく、むしろ悪い生活習慣となって胃潰瘍の発症や症状を悪くしかねないということを肝に銘じておきましょう。
一人でくよくよ考えないで、日頃から相談相手を確保しておくことも大切です。

風邪薬などの服薬は用法用量を守って

早く治したい一心から、同じ成分が含まれている解熱鎮痛薬と総合感冒薬を一緒に服用したり、時間をあけず続けて服用したりしていませんか?風邪薬は正しく服用しても胃を荒らす場合があります。必要以上の量を服用するとダメージを受ける可能性がさらに高くなります。医薬品は用法・用量を守って服用することが大前提ですが、胃を守るためにも大切なことです。
風邪薬などの服用で胃の不快感が起こりやすい人は、胃粘膜修復成分の入っている胃薬を一緒に飲むようにすると良いでしょう。
尚、食後、食前、食間など用法が決まっているお薬は、必ずその用法を守りましょう。

監修

神谷 雄介 先生profile

  • 巣鴨駅前胃腸内科クリニック
    理事長
    胃腸内科

国立佐賀大学医学部卒業後、胃腸・内視鏡専門病院にて胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間 3000 件弱の内視鏡検査・内視鏡手術を施行。2016年4月より巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

まとめ

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