逆流性食道炎
逆流性食道炎は、食道に胃酸が逆流して食道の粘膜を傷つけることで炎症を引き起こす病気です。筋力が弱まる高齢者に多くみられますが、肥満や妊娠など腹圧が高くなることでによって胃酸の逆流が起こることもあります。
- 欧米と比べると日本人には少ない病気でしたが、最近急激に増えています。
- ピロリ菌の除菌後、一時的に起こりやすくなることがあります。
症状
- 横になったときや、かがんだときに胸焼けを感じる。
- 胸の下の方が痛い、胸がつかえる感じがする。
- すっぱい液体が上がってくるような感じがする。
原因
食道を締めて胃の内容物が食道に逆流しないように働いている筋肉(下部括約筋[かつやくきん])が緩んでしまうことで胃酸が逆流するようになります。その原因としては、加齢による筋力の低下、早食いた食べすぎなどによる胃の圧の上昇、肥満や妊娠などによる腹圧の上昇が挙げられます。
治療
胃酸分泌を抑える薬を服用します。肥満が原因の場合は体重を減らすことも大切です。暴飲暴食は症状を悪化させるので避けましょう。また、食後2時間くらいは上半身を起こして横にならないようにします。