胃拡張
胃拡張とは、胃の内容物が十二指腸へ移動できない排出障害によって、胃が異常に大きくなることをいいます。
- 単に食べ過ぎて胃が重いのは、胃拡張ではありません。
症状
- 上腹部にはった感じがある。
- 嘔吐すると、かなり前に食べたものが混じっている。
原因
胃の出口付近の潰瘍が治った後にできる瘢痕[はんこん]やがんにより、胃の出口が狭くなることによって起こります。また、手術後、重症の感染症、糖尿病性神経障害などにより、胃の排出機能が低下することも原因として考えられます。
治療
嘔吐をくり返すことで脱水症状を起こしている場合には、点滴などによる処置が必要となります。また、症状を頻繁に感じるような場合には胃の出口の狭窄[きょうさく]部分を手術で治療する必要があります。