ポリープ
胃のポリープは、粘膜の表面から小さなこぶのように飛び出したものです。かつては、ポリープは胃がんになる前の状態と考えられていましたが、最近ではポリープの細胞組織に問題がなければ(良性)、がんになる心配がほとんどないことがわかっています。
- 症状はほとんどないため多くは健診や人間ドックなどのバリウム検査や内視鏡検査で見つかります。
- 良性であることが多く、基本的に治療の必要はありません。
症状
- 自覚症状がほとんどない。
- 出血などがあると上腹部の痛みや食欲不振などの症状を引き起こす。
原因
原因ははっきり分からないことがほとんどです。一方で、がんになる可能性もある過形成ポリープは、ピロリ菌が関わっていると考えられています。
治療
ポリープが見つかったら、良性か悪性かを調べるために内視鏡検査と生検(生体検査)を行います。内視鏡を使って摘出することも可能です。がんになる可能性がある過形成ポリープはピロリ菌を除菌することで小さくなることがあります。
また、ポリープが見つかった場合は、症状がなくても定期的に検診を受けることが大切です。