急性胃炎
急性胃炎は、さまざまな原因で起きる胃粘膜の炎症で、日常的にも起こりやすい病気です。例えば、コーヒーや緑茶などの嗜好品や唐辛子など香辛料の摂りすぎ、風邪薬や鎮痛剤などが原因となる場合もあります。消化に良いものを食べて安静に過ごし、2~3日市販の胃腸薬を服用することで治ることもあります。しかし、症状の程度によっては緊急に治療が必要な場合もありますので、充分な注意が必要です。
- 日常的に起こります
- 原因は食事、ストレス、薬の副作用などさまざまです
症状
- 胃のあたりに不快感や痛みなどがある
- 胃のむかつきや嘔吐
- 重症化すると胃の粘膜に潰瘍などが生じて吐血することもある
- 食欲不振
原因
大きくわけて、暴飲暴食やストレスなどの刺激によるものと、感染症やアレルギーなど体の中の要因が挙げられます。
刺激によるもの
- アルコール、コーヒー、香辛料、熱いものなど刺激物の過量摂取
- 薬(非ステロイド性抗炎症剤や副腎皮質ステロイド剤など)の副作用
- ストレス
- タバコの吸いすぎ
- 不規則な生活
- 強酸、強アルカリなどの腐食性薬物などを飲んでしまったとき
体の中からのもの
- 細菌やウイルスなどによる感染症
- 牛乳や卵、青魚などのアレルギー
治療
原因がはっきりしている場合は、その原因を取り除きます。その後は症状にあわせた薬を服用します。重症な場合には一定期間絶食して胃を休めますが、ぬるま湯などで水分は補うようにします。食べられるようになったら、おかゆなど消化のよい食事からだんだんと普通の食事にもどします。しばらくは、アルコールやコーヒー、カレーなど刺激の多い食品は避けましょう。
こんなときは、できるだけ早く専門医を受診しましょう。
- 頻回な嘔吐や下痢があるとき
- 強酸、強アルカリなど腐食性薬物を飲んだとき
- 発熱など胃腸以外の症状があるとき
- セルフケアをしてもよくならないとき