【医師監修】年の初め頃に胃の調子が悪くなるのはなぜ?【胃の不調を防ぐワンポイントアドバイス】

  • 胃のメカニズム

胃と暮らしのワンポイントアドバイス

年末年始の不調は忙し胃(い)が原因!?

何かと慌ただしい年の瀬。年末の忙しさは、身体の疲れている(弱っている)ところに症状となってでてくることがあります。年末・年始、「胃疲れ」の経験はありませんか?

 

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特に年末から年始にかけては、季節変化や不規則になりがちな生活によって、胃の働きも低下しやすい季節です。胃の働きは自律神経によってコントロールされていますが、室内外の温度差や生活リズムの乱れなどに敏感に反応してしまいます。そのため胃では血流不全や運動機能の低下等により健全な胃の働きが行われなくなることがあります。その上、年末からはいつもに比べて暴飲暴食の機会も増えてきませんか。胃は働きが弱った上に、負荷が増すことで胃痛、胸焼け、胃もたれといった症状を起こす原因となります。

こんな時は胃薬の助けを借りるのが一番です。

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ただし、胃の状態に合った手当てをしてあげるように気をつけてくださいね。もし、飲みすぎによる胃痛や胸焼けであれば、アルコールの影響を受けて胃自体が傷つけられているせいかもしれません。胃は本来、粘液のベールが胃自体を覆うことで、いろいろな刺激から守られています。しかし、アルコールは分子サイズが小さいため、粘液のベールを通り抜けて、胃自体に刺激を与えてしまいます。アルコール度数の高いお酒を飲むと胃のあたりが熱く感じませんか?熱いお茶を飲んでも熱さを感じないのになぜでしょう。それはアルコールが胃自体に触れて刺激を与えているからです。このような時には、傷ついた胃自体を修復する働きのある胃薬がお奨めです。

胃がもたれるようであれば、
胃の蠕動運動が低下している可能性があります。

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このような時には、胃の運動を助ける働きのある胃薬がお奨めです。
胃の働きが低下する理由としては、生活や食生活の影響以外に、年齢(加齢)もあります。加齢による影響は、粘液分泌の低下により胃を守る力の低下や、蠕動運動機能にも影響をすることが知られています。年末・年始に限らず、胃の調子が今ひとつであったり、胃もたれなどをくり返すような場合には、胃の働きが弱っているサインかもしれません。症状、発症時期、年齢なども合わせて、自分に合った胃薬について薬剤師に相談されてはいかがでしょうか。
今年は、胃疲れ知らずの元気な胃でお過ごしください。

監修

木村 裕之 先生Dr_Kimura

  • 医療法人社団ファーストムーブメント
    木村メディカルクリニック 理事長・院長
    内科・胃腸科・消化器科・循環器内科・呼吸器内科・神経内科・アレルギー科

経歴:
1988年3月 慶應義塾大学医学部卒業
1988年6月 医師国家試験合格 慶應義塾大学医学部内科
1990年6月 慶應義塾大学伊勢慶應病院内科
1992年6月 慶應義塾大学医学部消化器内科
1993年8月 慶應義塾大学医学部救急部
1999年1月 慶應義塾大学医学部救急部医局長
2002年1月 慶應義塾大学医学部救急部医長
2003年10月 慶應義塾大学医学部消化器内科
2004年11月 木村メディカルクリニック開設
2007年11月 医療法人社団ファーストムーブメント設立

まとめ

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