ガラスの胃をもつ日本人
日本人のための セルベール
そもそもなぜ胃がもたれるのでしょう。
セルベールの成分内容を考えているときに、消化器の権威である先生が一言もらしました。
「日本人の胃はガラスのように繊細で華奢にできているんだよ」
日本人は何千年も前から農耕民族で繊維質を多く含む穀類を中心に食べていました。ですので、肉食(動物性タンパク質や脂質)を主食とする欧米人に比べて、胃は繊細で腸は長くできています。胴長短足というあまりうれしくない特徴もそのためです。動物性のタンパク質や脂質は、繊維質の多い穀物に比べて消化されにくいと云われており、そのため、消化を助けるための胃酸の分泌も多く必要となります。しかしながら、日本人の胃酸分泌量は欧米人に比べて少なく、胃粘膜も薄いことがわかっています。
ところが、第二次大戦後から食の欧米化がすすみ、穀類、植物性タンパク質中心の食事から動物性タンパク質や脂質中心の食事に変わってきました。しかし、どうやら日本人の胃は食文化の変化のスピードに追いつくことができていないようです。その結果、日本人の胃はもたれやすくなってしまったと考えられています。実際、胃炎や胃潰瘍などの発症率は欧米人よりも日本人の方が多いことがわかっています。また、最近でこそ、欧米人同様に大腸ガンの発生率が高くなってきていますが、胃ガンの発生率は欧米人より日本人の方が高いのです。
セルベール(第2類医薬品)の商品開発は「現代日本人の胃に必要な胃ぐすりとは、どのようなものか?」を考えることから始まりました。そんな時、ぶらりと立ち寄った江戸東京博物館で「仁丹」を目にしました。今でこそ「仁丹」は口中清涼剤として有名ですが、実は、胃腸薬などでも用いられる漢方の健胃生薬から作られています。昭和初期、山高帽にステッキ姿のちょっとモダンなサラリーマンの胃腸機能を高めるために一役買っていたのでしょう。
現代日本人の胃にとって負担となる要因としては、動物性タンパク質や脂質が中心の食生活が日常化したことに加え、高齢化やストレスなどが複雑に絡み合っていると云えます。今の時代には、ガラスのように繊細で華奢な胃を「動かす」だけではなく、「守る」ことも考え合わせる必要があると考えました。
セルベールは、現代の日本人のための、そして、これからの高齢化社会を見越して、胃そのものを守っている胃粘液を直接分泌させることができる「テプレノン」に、二つの生薬(ソウジュツ・コウボク)を加えることにより、「守る」「動かす」2つの機能を併せ持つ新しい考え方の胃ぐすりとなりました。
胃の弱ってきた人が、セルベールをいつも持ち歩いて、胃の不快を感じることなく、快適な食生活をおくっていただけたら素晴らしいことだと思います。
ガラスのように繊細で華奢な胃をもつ日本人の胃をやさしくベールで包み込むセルベール。これからの日本人の胃のために開発された胃ぐすりです。