食べ過ぎとは少し違う上腹部の張りは胃拡張【主な胃の病気とその症状】

  • 胃のメカニズム

胃拡張

胃拡張とは、胃の内容物が十二指腸へ移動できない排出障害によって、胃が異常に大きくなることをいいます。

  • 単に食べ過ぎて胃が重いのは、胃拡張ではありません。

症状

  • 上腹部にはった感じがある。
  • 嘔吐すると、かなり前に食べたものが混じっている。

原因

胃の出口付近の潰瘍が治った後にできる瘢痕[はんこん]やがんにより、胃の出口が狭くなることによって起こります。また、手術後、重症の感染症、糖尿病性神経障害などにより、胃の排出機能が低下することも原因として考えられます。

治療

嘔吐をくり返すことで脱水症状を起こしている場合には、点滴などによる処置が必要となります。また、症状を頻繁に感じるような場合には胃の出口の狭窄[きょうさく]部分を手術で治療する必要があります。

監修

磯村 幸範 先生Dr_Isomura

  • いそむらファミリークリニック 院長
    内科・小児科・消化器内科・循環器内科・糖尿病内科・内分泌内科・リウマチ科

岐阜大学医学部卒業後、大学病院、長浜赤十字病院、佐藤病院(副院長)等勤務等を経て2005年(平成17年)愛知県一宮市に「いそむらファミリークリニック」を開業。地域医療への貢献と専門領域に特化した診療を続け、安心・安全・良質な医療提供をこころがけている。

まとめ

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