睡眠時の姿勢【肩こり改善法】

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睡眠時の姿勢

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肩こりは、人類が二本足で歩くようになった代償だといわれています。重い頭を首で支えなければならなくなったため、横になって休んでいるとき以外は、首に大きな負担がかかり続けるようになりました。
食事をしたり、お酒を飲んで楽しく過ごしたりしている時も、マージャンやゲームに興じている時も、首や肩の周囲の筋肉はいつも緊張し、必死になって頭を支えています。肩こりを治すためには、この緊張をといてあげなければなりません。
その最も簡単な方法は、横になって安静にすることです。そして、頭の重さから首や肩を解放してあげるわけです。実際、軽い肩こりや若いうちの肩こりなら、リラックスして一晩ゆっくりと眠っただけで、楽になることが多いものです。

枕は首の骨が安定するものを選ぶ

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一日のうち3分の1は眠っているのですから、睡眠時間を有効に使って首や肩の筋肉に休養を与えましょう。
そのためには、枕を選ぶことが大切です。枕は頭をのせるもの、という発想から、首の頚椎を安定させるものであるという発想に切りかえてください。
首の骨は、わずかに山型にカーブしています。この自然なカーブにそって自在に変形してくれる枕を、頭の下ではなく首の下に入れて休みます。フワフワの枕や、大きすぎたり高すぎたりする枕、固すぎる枕は、よくありません。昔ながらのソバガラ枕では、直径8cmほどで、幅は、肩幅より1~2cm大きめの円筒形のものが最適です。

敷き布団は少し固めのものを使う

布団は、少し固めのものを用います。やわらかいマットレスや布団は、横になった時に、おしりと背中が沈みすぎて、背骨や首の自然なカーブを損ない、かえって肩こりや腰痛の原因になります。また、肩や首を冷やすと肩こりがひどくなるので、寒冷期には肩や首を冷やさないようにして寝ましょう。普通のかけ布団ではどうしても冷えてしまうので、えりまきなどで保温するか、かいまきを用いるとよいでしょう。

 

監修

柳本澄孝 先生 profile

  • 青山整形外科クリニック
  • 整形外科(一般・スポーツ)・外科・皮膚科・リハビリテーション科・ペインクリニック


私立大学医学部付属病院に入局、大学病院や関連病院勤務、付属病院整形外科講師を経て、青山整形外科クリニック院長就任。様々な環境にある方が、心身ともに健やかな生活が送れるよう努めている。

まとめ

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