昼間と朝・夕の気温差が肩こり・腰痛をひきおこす【肩こりと腰痛への専門医からのアドバイス】

  • 肩こり
  • 肩こりのメカニズム
  • 腰痛
  • 腰痛のメカニズム
秋に多い肩こりと腰痛は、昼間と朝・夕の気温差にも原因があります。
autumn_img_01

イメージ図

秋を迎えて、夕方や朝は冷え込んできます。気温差の大きい日は、1日でおよそ10℃近く気温が変化します。

autumn_img_02.jpg

イメージ図

この気温差が肩や腰への刺激となり、肩こり・腰痛・神経痛などをひきおこす原因にもなります。

autumn_img_03.jpg

 

肩や腰は、普段から体の重さを支えていて、それだけでも負担になっています。それに加えて、気温の変化がさらに負担になるのです。

autumn_img_04.jpg

 

気温の変化は一種のストレスになり、筋肉に負担をかけます。すると、筋肉を硬直させる疲労物質(乳酸など)がたまってきます。硬直した筋肉は、肩や腰にある血管や末梢神経を圧迫します。

autumn_img_05.jpg

 

圧迫された血管の中では、血液の流れが悪くなり、酸素や栄養素が運ばれにくくなり、疲労物質はさらにたまりやすくなります。

autumn_img_06.jpg

 

また、圧迫された末梢神経では、神経組織が圧迫されて、ダメージを受けることがあります。末梢神経は痛みなどの刺激を伝えていますので、ダメージを受けるとそこから痛みなどを感じるようになります。

autumn_img_07.jpg

 

「毎年、秋になると神経痛が起こる」「朝・夕に涼しくなると肩こり・腰痛を感じる」こんな方は、末梢神経の圧迫が原因で症状が現れている可能性があります。

autumn_img_08.jpg

 

肩や腰をできるだけ冷やさないように、肌寒いなと感じたら、早めに上着やくつ下などを身に着け、寒さから身を守る対策をするようにしましょう。

監修

佐々木政幸 先生 profile

  • 久我山整形外科ペインクリニック
  • 整形外科・リハビリテーション科


慶應義塾大学整形外科学教室に入局、関連病院を経て、2010年に久我山整形外科ペインクリニック開業。患者さんのつらい症状を少しでも改善させ、生活の質(Quality of Life)を出来る限り向上させるお手伝いをすることをモットーに診療している。

まとめ

Share!!

related articles

関連記事