普段の生活で注意すること
腰痛の原因は、なかなかわかりにくいものです。
しかし、冷静に日頃の生活をチェックしてみると、腰痛の原因になるさまざまな悪条件のもとで暮らしていることに気づくはずです。
次のチェック項目の中に思いあたるものがある人は、さっそく改善して、腰痛対策の第1歩を踏み出してください。
運動不足
現代は、ネコもシャクシも運動不足の時代です。しかし、イヌやネコは四つ足動物なので、二本足で歩く人間と違い、腰痛はありません。いわゆる文明の利器の登場で、便利といわれる世の中となったことと引き換えに、重労働が激減し、日常生活でも腰に負担のかかる作業が不要になったために、現代人の腰はとても弱くなっています。
悪い姿勢
腰痛の人には、姿勢の悪い人が多いものです。特に、立っている時よりは座っている時の方が腰にかかる負担が大きいので、一日中デスクワークを余儀なくされる人や、車の運転手などの職業の人は十分に注意を払う必要があります。
腰痛になりにくい姿勢
肥満
太っている人は、腰にかかる負担が標準体重の人より大きいので、それだけ腰痛を起こしやすくなります。また、肥満のため運動不足になりやすく、腹筋が弱くなってますます腰痛になりやすくなります。
過度の運動
若者のギックリ腰の大半は筋・筋膜症か椎間板ヘルニアです。椎間板は若い頃から老化するので、スポーツや労働などで限界を超えた力が加わると、筋肉が疲れ果てて腰痛を起こしてしまいます。
車社会
歩いてもわずかな距離なのに、つい車に頼ってしまいがちな私たち。足に合った靴をはいて、できるだけ歩きましょう。
ストレス
現代人に増えているのが、ストレスによる腰痛です。肉体労働者よりもデスクワークの管理者に腰痛が多いことが明らかになっています。ストレスが腰痛に輪をかけているようです。
疲労
立ちづめの仕事
美容師、ウエイトレス、教師など一日中立ちづめで働く人は、腰への負担が大きく腰痛を起こしやすくなります。
靴、ハイヒール
女性のハイヒールは、おしりを突き出した姿勢になるので腰に大きな負担になります。また、足に合わない靴を無理してはいていると、腰痛を起こしやすくなります。
睡眠不足
睡眠不足が腰痛の原因となることがあります。そして、睡眠不足の原因は肥満による睡眠時無呼吸症候群、精神的不安、夜更かし、カフェインなどの食事、等が挙げられます。