腰痛になりにくい姿勢【肩こり・腰痛の予防のための注意点】

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腰痛になりにくい姿勢

腰痛の治療や予防には、姿勢を良くすることがとても大切です。姿勢が悪いと、腰に負担がかかって痛みが起こりますし、いくらマッサージなどをしても腰痛を繰り返すことになってしまいます。正しい姿勢を心がけて、腰になるべく負担をかけないようにしましょう。

腰に負担をかけない座り方

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座るときはイスに深く腰かけ、両足を地面につけて、背中を伸ばしましょう。胸を張って肩と頭を少し後ろに引きます。こうすると骨盤が垂直に立ち、背筋がまっすぐ伸びた美しい座り方になります。
ただし、この状態を自力で続けるのは大変なので、背もたれを上手に活用しましょう。正しく座った状態で背もたれが付いてくるように角度を調節するか、間にクッションなどを詰めて正しい姿勢を楽にキープできるように工夫してください。

イスの高さも大事です。太ももと床が平行になるように高さを調節するか、足台を利用しましょう。
また、イスに座ってPC作業などをする場合は、上で説明した正しい姿勢よりも少し膝を落とし、足は少し後ろに引く姿勢(乗馬の姿勢)が腰に良い姿勢となります。イスの高さは、座って肘を90度にしたときに肘頭が机や作業台の高さと同じになるように調節してください。
作業中の腰痛対策としては、立って作業を行うこともおすすめです。このときも背筋を伸ばした姿勢を心がけてください。肘を90度にしたときに肘頭の高さと合うように机の高さを調整する(もしくは足台を置く)ようにすると、正しい姿勢をとりやすく、作業もしやすくなります。
イスを使わず床に座るときは、前かがみの姿勢になりがちです。骨盤が垂直になるような姿勢を取ることを心がけましょう。お尻にクッションを当てて座ると、正しい姿勢を取りやすくなります。作業をする場合はこの姿勢が崩れないように作業台の方を工夫してください(PCの下に箱を置いて高くするなど)。

車を運転するときの座り方

車を運転するときは、背筋を伸ばし、シートに深く腰かけます。背中とお尻が座面に密着するのが正しい座り方です。座席を前方に進めて、ハンドルの上部を持つと肘が少し曲がるくらいの位置に調節しましょう。こうすると背筋が伸び、ひざが股関節より高い位置になるので、骨盤が後傾するのを防ぐことができます。
運転しているとだんだんお尻が前に滑ってきて(骨盤が後傾してきて)、姿勢が崩れる人が多いです。休憩して正しく座り直すようにしましょう。正しい姿勢で運転しないと腰痛の原因となりますし、とっさの対応が遅れたり、万が一事故が起こったときにケガをしやすくなったりしてしまいます。

重いものの持ち上げ方

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重いものを持ち上げるときには、腰には予想以上に大きな圧力がかかります。腰筋にかかる圧力が腰筋の耐久力をこえると、腰椎捻挫(ぎっくり腰)になります。

この圧力を減少させるためには、お尻とひざを落として重いものを持ち上げましょう。つまり、股とひざの関節を曲げ、荷物を体に近づけて体全体を使って持ち上げるのです。横着をして、腰やひざを伸ばしたまま荷物を持ち上げると、腰を痛めてしまいますので注意してください。

監修

柳本澄孝 先生 profile

  • 青山整形外科クリニック
  • 整形外科(一般・スポーツ)・外科・皮膚科・リハビリテーション科・ペインクリニック


私立大学医学部付属病院に入局、大学病院や関連病院勤務、付属病院整形外科講師を経て、青山整形外科クリニック院長就任。様々な環境にある方が、心身ともに健やかな生活が送れるよう努めている。

まとめ

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