上部消化管内視鏡検査
「胃カメラ」ともいわれます。 内視鏡を口や鼻から食道を通って胃や十二指腸の中に入れ、先端についている超小型のカメラで食道から十二指腸の中の様子を直接モニター画面に映し出して観察します。技術の進歩により、内視鏡はとてもコンパクト(細いものは外径約5mm)になり、以前ほど苦しい思いをすることなく検査が受けられるようになりました。
最近は、先端に超音波の出る装置をつけて、胃壁の超音波検査も行うことができるため、従来の内視鏡検査では発見できなかったがんなども 発見できるようになりました。
検査の手順
- のどの痛みを抑えたり、嘔吐反射が起きたりしないように、のどや鼻にゼリー状の局所麻酔薬を垂らします。
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- 体の左側を下にして横向きに寝ます。
- 内視鏡の管を医師が挿入します。ゆっくりと静かに腹式呼吸をくり返すと楽に検査が受けられます。
- 空気を入れて胃をふくらませます。ゲップを出さないように深呼吸をして我慢しましょう。
※施設によっては、静脈麻酔をしてから内視鏡検査を行うこともあります。
注意
検査日前日は、早めに夕食をすませ、検査当日は、絶食で胃の中を空っぽの状態にしておきます。お茶や水はとってもかまいません。緊張するとかえってうまくいきません。体の力を抜いて医師の指示に任せましょう。
検査後は局所麻酔薬の影響でのどがしびれています。食事はしびれがとれて少量の水を飲んでもむせないようになってからとりましょう。
<生検(生体検査)>
内視鏡検査時に何らかの病変がある場合は直接組織を採って詳しく顕微鏡で調べる「生検(生体検査)」を行うこともあります。痛くはありませんが小さな傷ができますので、2~3日はアルコールや刺激物の摂取は避けてください。