乗り物酔いの原因と予防方法【「乗り物酔い」を理解して、より楽しい旅に。】

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移動中のムカムカや不快な気分が心配で旅行や出張、お出かけがユウウツになっていませんか。乗り物酔いの原因を知って、きちんと予防、しっかり対処。安心して楽しくすごしましょう。

乗り物酔いの予防

乗り物酔いの予防は前日から!

からだの調子や準備を整えておくと、「今日は酔わない」という自信にもなります。

乗る前日の予防策

疲れを持ち越さないように、早めに休みます。

時間にも気持ちにも余裕を持てるように、きちんと旅支度をしておきたいですね。

乗り物酔いは、寝不足や疲労感も原因となって感じやすくなります。出発の前日は、翌日まで疲れを残さないように、早めにベッドへ。ぬるめのお湯での入浴で心身をリラックスさせるなどして、明日に備えましょう。心配で寝付けない時は、楽しい旅をイメージしながらお休みください。
あわてての出発も、緊張感を高めて乗り物酔いの原因に。時間にも気持ちにも余裕を持てるように、きちんと旅支度をしておきたいですね。乗り物にこもったイヤなにおいも乗り物酔いを誘いがちですので、マイカーの場合は清掃を。自然な香りの消臭剤などを利用して、さわやかな移動空間を準備しておきます。

当日の予防

消化に良いものを軽めに食べておきましょう。

乗る直前の食事はできるだけ避けて、消化によいものを軽めに食べておきます。

「食べると酔うから」と何も食べずに出発する人もいますが、実は逆効果。胃がからっぽでも、お腹いっぱいでも酔いやすくなるので、当日の食事はまず時間を考えて。乗る直前の食事はできるだけ避けて、消化によいものを軽めに食べておきます。早朝の出発などでも食事を抜かないこと。駅や乗り場までが遠い場合は、お腹がすいた時のために、口にしやすいお菓子やおにぎりなどを持って出かけるとよいでしょう。
旅先での食事は楽しみのひとつでもありますが、乗り物での移動がある日は、胃にもたれるようなメニューや食べ過ぎに注意。子どもの遠足のお弁当も消化を考えたものを持たせ、ジュースやおやつをとりすぎないように言っておきます

伸縮性のある、ゆるめの服が安心です。

ゆったりすることが乗り物酔い予防の基本。服も締めつけ感のないデザインのものを選びます。特にお腹あたりを圧迫するスカートやズボンは気分が悪くなる原因となりがちです。女性のガードルなど、きつめの下着も避けてください。襟元も広めのものの方がいいでしょう。
ジャージやセーターなど、伸縮する生地で着脱しやすい衣服なら気持ちもリラックスできて安心です。

乗ってからの予防

まずは、酔いにくい「座席」を確保。

不快な気分の大きな原因となる“揺れ”から身を守るためにも、まずは揺れやすい場所を見極めて、そこからなるべく離れた座席を選びます。
バスは、振動がダイレクトに伝わるタイヤの上の座席を避けて、前輪と後輪の間ぐらいの席を選択。自家用車は景色が正面に見える前の席に座ると、視界とからだの揺れのズレを抑えられるでしょう。
電車は連結部分が揺れるので、各車両の真ん中ぐらいの席にして、後ろ向きの席には座らないように。前後左右の揺れが激しくなることもある船も中央あたりの座席がおすすめです。船中泊するときは、進行方向に枕をおいて寝ると酔いにくいと言われています。

移動中は「姿勢」や「視線」にも気を付けて。

移動中の姿勢も大切。

座席についたら、移動中の姿勢も大切。ちょっと気を付けて座ることで、不快感を予防できます。
視線は、乗り物の動きを予測できるように、進行方向をまっすぐ見て、アゴを引き気味に。乗用車などは前の席でドライバーと同じ景色を見ているといいでしょう。

座席に深く腰掛けて、大きなカーブでもあまりからだが動かないようにしておけば、バランスを感じる三半規管の中のリンパ液の動きを抑えて、乗り物酔いのリスクを軽減できます。
船の場合は、動く波を見ていると酔いやすくなるので、遠くの水平線などを眺めます。横や後ろを向いたり、キョロキョロ頭を動かしていると、リンパ液がグルグル動いて酔いやすくなるので、子どもたちにも静かに座っておくように言い聞かせておきます。

なるべく乗り物酔いについて考えないこと。

乗る時には「今日は酔わない」と自分や家族に暗示をかけて、いざ出発。

乗り物酔いを気にしすぎるのもまた逆効果、酔いを誘ってしまいがちです。乗る時には「今日は酔わない」と自分や家族に暗示をかけて、いざ出発。道中は、からだや視線をひんぱんに動かさないでおしゃべりを楽しんだり、音楽を聞いたりするなど、乗り物酔いのことはできるだけ考えないようにするのもポイントです。

もちろん、本を読んだり、スマホなどでのゲームは厳禁。ベルトやネクタイなどからだを締め付けるものはゆるめておくのも忘れずに。

酔ってからでも効く専用薬が助けになります。

乗っているときだけでなく、降りてからも不快感が続きがちな乗り物酔い。旅を楽しむためにも、心配な時は専用薬を上手に役立てたいですね。
市販の乗り物酔い専用薬を選ぶときは、乗る前の予防の薬か、酔ってからでも効くものかをチェク。どちらにも働くものなら、「酔ってからでも大丈夫」という安心感につながり、持っているだけで気分をラクにしてくれます。
予防には乗る30分前くらいの服用をおすすめします。

監修

稲葉 岳也 先生Dr.Inaba

いなばクリニック院長

◆資格
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本レーザー医学会認定医

◆経歴
東京慈恵会医科大学卒業後、2004年に、いなばクリニックを開業。
耳鼻咽喉科、皮膚科、美容皮膚科、美容外科、形成外科、内科、アレルギー科を主体とした総合アンチエイジングクリニック。 また、かかりつけ医として、地域への密着を目指したクリニックです。

まとめ

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