ゲーム酔い・3D酔いの原因は乗り物酔いと同じ?原因と対策を徹底解説!

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今や趣味の範囲にとどまらず、職業としても注目されているゲーム。ゲーム人口が増えている一方で、テレビゲームやPCゲームなどをしているときによく現れる症状「ゲーム酔い・3D酔い」に悩まされる人が増えているのをご存知でしょうか?

今回は、「ゲーム酔い・3D酔い」の原因・対策・治し方について詳しく解説していきます。

ゲーム酔い・3D酔いとは?

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ゲーム酔いとは、ゲームをしている最中に、吐き気やめまいなどを引き起こす、乗り物酔いと似た症状のこと。テレビゲームやPCゲーム、HMD(Head Mounted Display)やVR(Virtual Reality)など、映像に動きのあるゲームをしている方が陥りやすい症状です。
また、偏頭痛持ちの方、また、男性よりも女性、大人よりも2歳から12歳の子供の方が酔いやすいと言われています。

ゲーム酔い・3D酔いは何故起きる?

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ゲーム酔い・3D酔いは、乗り物酔いと総称して動揺病と言われており、平衡覚情報と視覚情報の矛盾が原因と考えられています。あくまで有力な仮説として語られていますが、ゲームをする際に、身体は座って手元を動かしているだけなのに、激しく動いている映像を見ているため、脳が矛盾を感じているのです。
また、換気が不十分な部屋でゲームをしたり、不安や恐怖を感じていたりなど、環境や体調が整っていないこともゲーム酔い・3D酔いを引き起こす可能性があります。

ゲーム酔い対策8選をご紹介

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ゲームをする前に試したい、ゲーム酔いを事前に防ぐ方法をご提案。気軽に取り入れられる方法から、普段から症状に悩む方向けの方法まで、多数ご紹介していきます。

ゲーム酔い対策① 部屋の照明を明るくする 

まずは、簡単にできる対策から試してみましょう。暗い部屋で明るいモニターを見続けていると酔いやすくなるため、ゲームをするときは部屋を明るく。人間の網膜の機能として、前方の対象をはっきりと認識する「中心視野」と、左右の対象をぼんやりと認識する「周辺視野」がありますが、なるべく中心視野を使うことでゲーム酔いを防ぐことができます。

ゲーム酔い対策② モニターから離れてプレイする

ゲームに没頭すると「周辺視野」の情報が多くなり、3D映像の中に自分がいるような感覚になるため、酔いの症状が出やすくなります。「中心視野」をより多く使うようにするためには、モニターから離れてプレイすることも効果的です。PCゲームやスマホゲームの場合は40cm以上、テレビゲームの場合は2m以上離れてプレイすることを心がけましょう。

ゲーム酔い対策③ 心身ともに体調を整える

十分な睡眠がとれていなかったり、風邪をひいていたり、不安や恐怖などの心理的な不調がみられたりすると、ゲーム酔いを引き起こす可能性があります。ゲーム酔いをしやすいと感じる方は、今一度、ご自身の体調が万全かどうか、見つめ直してみると解決するかもしれません。

ゲーム酔い対策④ 徐々にゲーム空間に身体をならす

ゲーム酔いの主な原因は、平衡覚情報と視覚情報の矛盾にあります。現実の空間情報と、映像の揺れや傾きなどのゲーム内での空間情報のズレが大きいと症状が出やすくなるため、いきなり長時間続けてプレイするのではなく、時間を短縮したり、短時間に分けてプレイをしたりなどして感覚を慣らしていきましょう

ゲーム酔い対策⑤ こまめに部屋の換気をする

窓を開けて空気の入れ替えをし、部屋の空気から快適な環境を整えておくことも大切です。部屋に窓が無い場合は、サーキュレーターを使って空気の循環を良くしたり、定期的に外の空気を吸いに行ったりするだけでも良いでしょう。普段から空気が悪いと気分が悪くなることが多い方は、特に意識してみてくださいね。

ゲーム酔い対策⑥ リラックスできる服装を着る

ベルトやネクタイ、サイズの小さい下着や服など、締め付け感のある服装は、気分が悪くなりゲーム酔いを引き起こす可能性があります。スウェットやTシャツ、柔らかい素材の服など、ゆったりと過ごせるような服装がおすすめです。

ゲーム酔い対策⑦ 満腹や空腹の状態を避ける

満腹や空腹の状態でゲームをすると、吐き気を誘発する可能性があります。ゲームをする1時間程前に食事を済ませたり、ゲーム直前の食事は軽く済ませたり、空腹の場合は軽めの食事をとるなどして、対策をしていきましょう。

ゲーム酔い対策⑧ 飲酒後や飲酒中のプレイは控える

飲酒によるアルコールの酔いが回っている状態でゲームをすると、ゲーム酔いになりやすく、体調不良に繋がる可能性があります。飲酒後や飲酒中のプレイは避けて、体調が安定しているときにゲームを楽しみましょう。飲酒しながらゲームをすることが習慣になっている方は、まずはノンアルコールのお酒を選ぶことから対策を。

 

ゲーム酔いの治し方

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ゲームをしていて、酔いやめまいなどの体調不良を感じたら、無理をせずに休息をとりましょう。仮眠をとったり、ホットタオルで疲れた目を温めたり、ベランダに出て外の綺麗な空気を吸ったりなど、できるだけゲーム画面から離れて安静にすることが大事です。

コラム:宇宙酔い(重力酔い)にも酔い止め薬が活躍!

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「宇宙酔い(重力酔い)」とは、重力のない宇宙空間で数分〜数時間以内に頭痛や吐き気、嘔吐、虚脱感、倦怠感、食欲不振などがみられる症状のこと。宇宙飛行士が悩まされる症状として知られており、通常は3日~5日以内に症状が治まりますが、宇宙酔い(重力酔い)にならない人もいて、症状には個人差があります。

また、宇宙酔い(重力酔い)は、訓練では対策することができません。そのため、多くの宇宙飛行士は、地上での訓練やテスト、飛行前に、酔い止め薬を服用しているそうです。

3D空間や宇宙空間など、今まででは想像しなかった空間まで人の活動が広がってきました。人の感覚は地球上での活動をベースに脳で制御されているので、新しい空間ではまた新しい問題が起きてくるかもしれませんね。

 

監修

黒岩 泰直 先生

医療法人  黒岩医院 理事長


◆経歴
昭和58年防衛医科大学校卒業
同年4月医師国家試験合格、4月より防衛医大医官として勤務
同年9月退官、10月久留米大学小児科入局。
昭和62年10月久留米大学小児科退局、久留米大学耳鼻科入局
平成5年4月学位取得(医学博士)
1992年、平成4年耳鼻咽喉科専門医取得
平成6年4月開業

まとめ

ゲーム酔い・3D酔いは、視覚的なゲームの世界と体の感覚とがズレることで起きています。

楽しいゲームの時間に体調を崩さないためにも、ゲーム酔い・3D酔いを感じたら早目の対策を心掛けましょう。体調を整え、感覚をゆっくり慣らして無理せず楽しんでくださいね。

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