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病気や症状の情報
気管支喘息 きかんしぜんそく

気管支喘息とは

[どんな病気?]

発作時に咳、痰、ヒューヒュー・ゼーゼーと音が鳴る喘鳴(ぜんめい)、呼吸困難感を自覚。発作が治まると何もなかったかのように普通の生活にもどる可逆性のある病気です。同じ喘息に「咳喘息(せきぜんそく)」があります。こちらはヒューヒューと音が鳴ることもなく咳のみが続く病気ですが、病態はほぼ同じと考えられています。

[病気の原因]

空気の通り道である気道(きどう)に炎症細胞が集まるアレルギー性炎症性疾患です。その結果、気道過敏性亢進(きどうかびんせいこうしん)や気道平滑筋(きどうへいかつきん)の収縮にともなう気流制限が生じます。気管支喘息は、アレルギー型、感染型、混合型(アレルギー型+感染型)に分けられます。いずれも病態は基本的に同じでアレルギー性炎症に基づきます。発作の誘因には、吸入アレルゲン(ハウスダスト、ダニ、動物の毛、花粉など)、非特異的吸入刺激物(線香、タバコ煙など)、風邪などの気道感染、ストレス、過労、飲酒、薬品や食物の添加物、気候の変化(季節のかわりめ、雨天、台風など)などの外界からの刺激があげられます。

[主な症状]

何かのきっかけで急に咳や、息をするたびにヒューヒュー・ゼーゼーと音が鳴る喘鳴、息苦しい感じを自覚する発作が生じます。息を吸うよりも吐くほうがたいへんで、発作がひどくなると苦しくて仰向けに寝ていられず、すわって呼吸をする(起座呼吸:きざこきゅう)ようになります。小児の場合、アレルギーマーチといって、多くが年齢とともにアトピー → 気管支喘息 → アレルギー性鼻炎の順に発症していきます。
小児喘息の多くは5歳までに発症しますが、成長し体力が備わるとともに小学校高学年の頃には自然に症状が治まっていくことが多いようです。しかし、1/3くらいは、そのまま成人の喘息に移行するといわれています。また発作が起きなくなって何年もたった後、成人して働き出してから再発することもあります。成人の場合は風邪などの気道感染が発作の引き金になることが多いようで、これらを感染型といいます。

[検査や治療について]

鑑別・診断や治療が困難である場合は、呼吸器内科で精密検査や治療が主に行われますが、多くは一般開業の医師が治療しています。
検査としては、胸部レンドゲン撮影(他の病気との鑑別のため)、肺機能検査、採血(吸入アレルゲン含め)、気道過敏性試験(喘息の生理学的特徴のひとつである気道が過敏かどうかを確かめる外来で行う検査)などがあげられます。
治療法は、まずは原因がはっきりしていれば原因の除去(ペットの毛などの吸入アレルゲンを避ける)です。なお症状が持続する時は、薬物治療となります。アレルギー型、感染型、混合型いずれも病態は基本的に同じなので治療も同じです。軽症な発作を含め発作が週1回未満の場合は、吸入の気管支拡張剤を適時吸入、週1以上発作が生じる場合は、少ない量でも吸入ステロイド剤定時吸入を開始します。この病気の本体は、アレルギー性炎症疾患なので抗炎症薬の中でもステロイドが特効薬で、第一選択薬になります。ただし、吸入の気管支拡張剤と違って、吸入ステロイド剤の効果がでるまでには一般的に数週間の時間がかかります。症状に応じて、内服(抗アレルギー薬、気管支拡張剤)を追加します。最近では、合剤(ごうざい)といって、1回の吸入でステロイド剤と気管支拡張剤を同時に吸入できる薬剤も使用されています。

[予防法]

まずは喘息発作の誘因となる吸入アレルゲンの除去、風邪など気道感染に注意が必要です。風邪が流行している時期は、マスク着用、こまめに手洗い、うがいをおすすめします。また喫煙者は、禁煙が必要です。喫煙は過敏な気道にさらに刺激を与えるようなものです。喘息の患者さんはほかの気道系アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎など)を合併していることが多く、これをone airway one diseaseと考え、喘息症状のコントロールには、アレルギー性鼻炎の治療も積極的に行うことが、良好な症状のコントロールにつながると考えます。

[受診に適した診療科]

内科、小児科、呼吸器科、アレルギー科

病状についてはご自分で判断せず、必ず専門の医師にご相談ください。