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骨ケアサミット in 小倉 テーマ:「ロコモと骨粗鬆症」

骨や筋肉、関節などが障害されるロコモティブシンドローム(運動器症候群)になると、要介護や寝たきりになる危険性が高まり、余命にも悪影響を及ぼすといわれています。その中でも、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は特に注意すべき病気であり、適切な予防や治療を通じて骨折を防ぐことが重要になります。そこで今回、ロコモティブシンドロームや骨粗鬆症に詳しい先生方にお集まりいただき、ご施設での取り組みや骨粗鬆症治療の実際についてお話をうかがいました。

健康で自立した生活を送るためには
「メタボ」だけでなく「ロコモ」にも要注意

図 ドミノ倒しのように進行するロコモ

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糸満先生現在、日本の高齢者(65歳以上)人口は総人口の23%を超え、超高齢社会と呼ばれる社会になりました。高齢化が進むにつれ平均寿命は長くなっていますが、健康で自立した生活を送ることができる期間を指す健康寿命との差は拡大しており、支援や介護を必要とする人は既に450万人に達しています※1。要支援・要介護の原因には脳血管障害や認知症などがありますが、最近ではその第3位(21%)を占めることが明らかになった骨や関節の疾患などの運動器障害に注目が集まっています。運動器とは①身体を支持する骨②実際に運動の場となる関節軟骨③力の源になる筋肉・神経-の総称で、これらが機能障害を起こして要介護の危険が高くなっているか、既に要介護になった状態を「ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)」と呼んでいます。日本でも広く知られるようになったメタボリックシンドローム(以下メタボ)は、生活習慣や遺伝、体質などが基盤となり、これが進行することで脳卒中や心不全など、全身でさまざまな病気を発症する危険が高まるといわれています。ロコモも同じように、筋肉や骨の量、神経機能の低下に始まり、適切な予防や治療をしないと骨折などで歩行障害を起こし、やがては要介護・要支援になり余命にも悪影響を及ぼすと考えられます(図)。そこで今回、ロコモの患者さんを日々診療しておられる先生方に、ロコモの対策や治療の注意点などについてお話をうかがっていきたいと思います。

※1 平成22年国民生活基礎調査

7つの「ロコチェック」でロコモを発見

糸満先生
ロコモについてはまず、その考え方を広く知っていただくことが重要になります。先生方は、ロコモの浸透に向けて取り組まれていることがありますでしょうか。
猪原先生
私どもの医院では「猪原新聞」という新聞を月1回作成しており、“メタボの次はロコモです”といった記事を入れています。この新聞を院内の各所に掲示して、診察の待ち時間やリハビリ中に読んでいただくようにしています。また、来院された高齢の方には、ロコモを発見するために役立つ「ロコチェック(ロコモーションチェック)」を実施していただきます。これは下に挙げる7項目をチェックし、1つでも当てはまるものがあればロコモの危険性があるというものです。

① 片脚立ちで靴下がはけない
② 家のなかでつまずいたり滑ったりする
③ 階段を上るのに手すりが必要
④ 横断歩道を青信号で渡りきれない
⑤ 15分くらい続けて歩けない
⑥ 2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2個程度)をして持ち帰るのが困難
⑦ 家のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)が困難


これに該当する項目があった方には詳しい検査をお勧めする他、ロコモ予防の運動・歩き方の指導なども行うようにしています。

上田先生私どもの医院でも、ロコモを取り上げた新聞記事などがあれば院内で掲示するようにしています。ロコモになる方は高齢者が中心なので、予防や治療に役立つ情報をできるだけ多く説明する機会を作り、ご家族を含めて理解を深めていただくことが重要だと考えています。なお、最近では単身でお住まいの高齢者が増えていますが、これはロコモ対策を考える上でも大きな問題だと思っています。単身の患者さんでは、ロコモが進行すると運動・栄養が不足しがちになる他、通院自体が難しくなって治療薬を飲まなくなりますので、寝たきりになる危険性がより高いと考えられます。今後はこうした患者さんのリハビリや服薬指導をサポートするために、介護保険サービスのさらなる充実と、医療・介護の連携が重要になると思います。

糸満先生
核家族化が進み、若いご家族と一緒に暮らしていないお年寄りが増えてきているのは全国的な問題といえます。まずはロコモにならないための予防が第一ではありますが、既にロコモが進行した高齢者のサポート体制を整えることも行政や医療・介護に携わる者に課せられた課題といえるでしょう。
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