ここからグローバルナビゲーション

Wellness Finder 症状や気になるキーワードを入力してください。

  1. TOP
  2. 病気や症状の情報
  3. 骨ケアサミット
  4. 骨ケアサミット開催情報
  5. 骨ケアサミット 堺
  6. 記事1
ここからメインコンテンツ
  • 骨ケアサミットTOP
  • 骨ケアサミットとは
  • 骨ケアサミット開催情報
  • 新着情報一覧

骨ケアサミット in 堺 テーマ:「ロコモと骨粗鬆症」

 運動器症候群「ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)」とは、骨や関節、筋肉などの運動器の障害によって暮らしの自立度が低下し、介護が必要な状態、または介護が必要になる可能性が高い状態のことを言います。健康寿命を短くさせる寝たきりの原因には骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や転倒が関わっており、骨折は生命予後にも悪影響を及ぼすことが指摘されています。
 平均寿命と健康寿命が全国で低い大阪府堺市において多くの骨粗鬆症患者さんを診察されている先生方にお集まりいただき、わが国の骨粗鬆症の現状や骨粗鬆症治療のポイントについて伺いました。

骨や関節の働きが衰え自立度が低下するロコモ
大腿骨近位部骨折の発生数も増加

山本先生本日は堺市で骨粗鬆症治療をはじめとした整形外科に携わる先生をお招きし、骨粗鬆症とロコモについてご討議頂きたいと思います。
 ロコモとは骨や関節、筋肉など運動器の働きが衰え、暮らしの中の自立度が低下し、介護が必要な状態、また介護が必要になる可能性が高い状態を言います。メタボリックシンドロームという言葉は多くの方がご存じかと思いますが、厚生労働省が策定している国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針「健康日本21」では、ロコモを認知している国民の割合が平成24年で17.3%と低い状況です。同34年には認知度を80%へ上げ、ロコモの改善による健康寿命の延伸を目指しています。
 ロコモかどうかは、片脚立ちで靴下がはけない、家の中でつまずいたり滑ったりする、階段を上るのに手すりが必要である、横断歩道を青信号で渡りきれない、

図1 高齢者におけるロコトレ実践

拡大して見る

15分くらい続けて歩けない、2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である、家のやや重い仕事が困難である―の7つのロコモーションチェック(ロコチェック)で確認でき、このうち1つでも当てはまるとロコモの可能性があります。
 現在日本では4,700万人がロコモの原因となる変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)や骨粗鬆症などに罹患していると推計されます。介護が必要となった理由に骨折と転倒が認知症などに次いで挙げられていることもあり、ロコモと診断されたらロコトレなどのホームエクササイズを行い、転倒を防ぐことが重要です(図1)。倉都先生、ロコモと骨粗鬆症についてご解説頂けますか。

図2 日本における大腿骨近位部骨折の発生率

拡大して見る

図3 骨粗鬆症治療薬の処方状況

拡大して見る

倉都先生ロコモの原因のうち最も注目されるのが骨粗鬆症です。ある調査によると、太ももの付け根にあたる大腿骨頸部(だいたいこつけいぶ)の骨密度の計測では70代で35%、80代で約60%、腰椎(ようつい:腰付近の背骨)の骨密度では70代で35%、80代で40%が骨粗鬆症と診断されています。欧米では大腿骨近位部(だいたいこつきんいぶ)骨折の発生率が減少している中、わが国では男女共に70歳以降で増加の傾向を示しています(図2)。これには加齢と共に筋力が低下して体全体のバランスが悪くなり、転倒を起こしやすくなることが背景として考えられます。
 骨粗鬆症の治療には薬物療法が重要ですが、初回の大腿骨近位部骨折前に骨粗鬆症と診断されているのは約12%に過ぎないことが分かっています。また、初回骨折後1年間で治療薬が投与されているのはわずか18.7%で、治療薬を投与されていないのが53.3%に上りました(図3)。当院でも骨折で入院した患者さんの退院1年後に、骨粗鬆症の治療薬の処方状況を調べたところ、10%に満たない結果となり、骨折の二次予防のためにもしっかりと骨粗鬆症を治療していくことが重要と言えるでしょう。

  • 記事1
  • 記事2
  • 記事3
  • 参加医師紹介