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骨ケアサミット in 阪神 テーマ:「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とロコモ対策 ~寝たきりを防ぐために~」

 関節リウマチは関節の炎症により痛みや腫れが生じ、関節が動かしにくくなる病気ですが、さまざまな病気を合併する患者さんが多いことも問題になります。特に、骨がもろくなり骨折を起こしやすくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を合併する方が多いため、関節リウマチ患者さんは骨のケアにも注意を払う必要があります。今回は、関節リウマチや骨粗鬆症の診療経験が豊富な先生方にお集まりいただき、それぞれの病気の特徴や診断方法、治療の進め方についてお話を伺いました。

関節リウマチ患者さんの最も多い合併症は骨粗鬆症

藤崎先生関節リウマチは、免疫の異常により関節が炎症を起こす病気ですが、関節以外の部位にもさまざまな悪影響を与えることが分かっています。中でも骨に与える悪影響は大きく、関節リウマチ患者さんの約45%が骨粗鬆症を合併しているといわれています。そこで今回は、阪神地区で関節リウマチ患者さんや骨粗鬆症患者さんの診療経験が豊富な先生方に、それぞれの病気の特徴や検査、治療法などについてお話をうかがってまいります。まずは原田先生から、関節リウマチの合併症について教えていただきたいと思います。

原田先生関節リウマチ患者さんの約70%は、その経過中に何らかの合併症を発症するといわれています。合併症には関節リウマチ自体によるものや、他の病気によるもの、治療のために使われる薬剤によるものがあります。代表的な合併症としては、皮膚が薄くなってめくれるなどの異常や、肺炎、貧血などがありますが、最も多い合併症は骨粗鬆症です。関節リウマチになると、関節の炎症によって関節近くの骨や全身の骨がもろくなる他、治療のため服用するステロイドによっても骨粗鬆症になる可能性があります。さらに、痛みにより動けなくなることも骨を弱くする原因になります。

藤崎先生
骨粗鬆症をはじめとした合併症を発症・進行させないためにも、まずは関節リウマチを早い段階で発見することが重要です。最近ではさまざまな関節リウマチの検査が行われていますので、その種類についてご紹介いただきたいと思います。
小島先生
患者さんが外来に来られたときは、問診によって手や足の痛み、朝のこわばりや微熱、倦怠感の有無などを聞き、手の診察も行います。また、腫れている関節を中心にX線撮影を実施し、関節が破壊された跡やびらんが生じているかどうかを確認します。なお、最近では関節や骨の様子を見るために、MRIや超音波検査が行われることもあります。その他、血液検査や関節液の検査なども行われますが、血液検査の中でも抗CCP抗体、リウマチ因子という検査項目は、関節リウマチの診断だけでなく病気の勢いや今後の経過予測にも役立つと考えられています。

関節リウマチ治療の進歩により「寛解(かんかい)」が可能な時代に

藤崎先生
関節リウマチと診断された後には、どのような方法で経過を見ていきますか。
小島先生
痛み・腫れのある関節の数、医師や患者さんご自身の評価、炎症の程度などから病状を数値的に算出する方法を使って治療効果を見ていきます。これらの数値が下がり「寛解」と呼ばれる状態になれば症状はほとんどなくなりますので、この寛解を達成することが関節リウマチの主な治療目標になります。
藤崎先生
関節リウマチの治療は、検査や治療薬の進歩により従来とは大きく変わりつつあります。現在では、どのような考え方で治療が進められているのですか。

図1 関節リウマチの薬物療法

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大野先生10年ほど前までは外科手術を視野に入れながら、同じ治療を継続する以外にあまり選択肢がない状況でした。しかし近年、メトトレキサートという抗リウマチ薬や生物学的製剤という種類の治療薬が登場したことで、関節リウマチの症状を抑えるだけでなく、骨・関節の破壊・変形を食い止めることも可能になり、生活の質(QOL)の向上が期待できるようになりました(図1)。そこで現在では、各種検査結果から得られた患者さんの状態や今後の経過予測に基づき、病気をコントロールするという考え方で治療内容と治療目標を段階的に設定しています。一方で、最近の治療では副作用への配慮も重視されていますので、慎重に患者さんの経過を見ながら治療の妥当性を判断しています。

藤崎先生
関節リウマチの治療は、検査を含めて進歩を続けていますので、新しい情報を広く患者さんや一般の方々に知っていただくことは大変有意義だと思います。
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