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骨ケアサミット in 板橋 テーマ:「ロコモと骨粗鬆症」

わが国は世界一の長寿国。でも、厚生労働省が算出した健康寿命(心身ともに健康的に生活できる期間)は、平均寿命よりずっと短くなっています。その差は男性で約9年、女性で約12年から13年。健康寿命を延ばすには、要介護や寝たきりの大きな原因である運動器の障害を予防することが大切です。地域でこれらの患者さんをたくさん診療しておられる先生方にお話を伺いました。

日本における要介護と寝たきりの現状

篠遠先生要介護や寝たきりの状態になると、本人だけでなく家族も大変ですし、また、医療費や介護費用の面でも社会的に極めて重大な問題となります。平成25年からの国策として「健康日本21」の第2弾が策定されましたが、その目標の一つに、健康寿命を伸延させ、要介護や寝たきりの増加を抑制することが挙げられています。要介護や寝たきりの原因の大きな比重を占めるものに、運動器障害がありますが、その誘因としてロコモティブシンドロームと骨粗鬆症が大きく関わっています。それではまず奥村先生、要介護と寝たきりの状態についてわが国の現状をご説明いただけますか。

奥村先生要介護と寝たきりの原因の詳細なデータは平成22年の国民生活基礎調査に載っています。これによりますと、要介護人口は390万人で、寝たきりの人口は170万人。そしてその原因疾患の内訳は、第1位は脳血管疾患(脳卒中)で24%、第2位が認知症21%、第3位が高齢による衰弱で13%、第4位が骨折・転倒によるもので9%、第5位が関節疾患7%です。私たち整形外科医は、この骨折と転倒および関節疾患を予防することによって要介護人口を減らし、これが健康寿命を延ばすことにつながる、という啓発活動に力を入れているという状況です。

篠遠先生
特に我々、団塊世代が後期高齢者になる頃には、介護が必要な方が増えると非常に心配されているわけですけれども、その原因の一つとして、ロコモティブシンドロームがいわれています。マスコミでもずいぶん取り上げられ一般の方にも認知されるようになりましたが、ロコモティブシンドロームについて田辺先生、解説していただけますか。
田辺先生
ロコモティブシンドローム、略してロコモは、日本語でいうと「運動器症候群」です。運動器は体を動かすために必要なものすべて、骨、関節、筋肉、この3つを統合する神経、それらを全部合わせて運動器といいます。そのどこかがおかしくなって、うまく動かなくなるのが運動器症候群です。ロコモティブシンドロームは「運動器の障害が原因で要介護あるいは要介護になる危険性の高い状態」と定義されています。
篠遠先生
ロコモの判断は、どういうことで行われるのでしょうか。

図1 わが国のロコモ推計患者数は4,700万人

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田辺先生ロコモはロコモーションチェック(ロコチェック)(図1)という7項目でチェックします。
(1)片足で立ったまま靴下が履けない
(2)家の中でつまずいたり滑ったりする
(3)階段を上るのに手すりが必要
(4)横断歩道を青信号で渡りきれない
(5)15分くらい続けて歩くことができない
(6)2kg程度の買い物(1リットルの牛乳パック2本など)の荷物を持って家に帰るのが困難
(7)やや重い家事(掃除、布団の上げ下ろしなど)が困難

以上7項目のうち、一つでも当てはまるとロコモということになります。

篠遠先生
そのような方はわが国でどのくらいいると推定されるのでしょうか。
田辺先生
変形性腰椎症、変形性膝関節症、そして骨粗鬆症の3つが「ロコモ3大疾患」といわれています。たとえば変形性腰椎症の患者さんは日本で3,790万人、変形性膝関節症は2,530万人、骨粗鬆症は1,700万人程度、二つないし三つ重なっている人も併せると4,700万人いるといわれています。日本の人口1億2千万人の約40%がロコモに当てはまるといわれているのです。
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