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骨ケアサミット in 札幌 テーマ:「ロコモと骨粗鬆症」

 日本整形外科学会が中心となり、体を動かすのに必要な骨や関節、筋肉などの運動器が衰えて介護が必要となる状態をロコモティブシンドローム(運動器症候群/以下ロコモ)と名付けました。運動器の病気やケガによって介護が必要になる割合は22.9%。これは脳卒中や認知症で寝たきりになるケースよりも大きい数字です。本日は整形外科の先生方にお集まりいただき、健康寿命を伸ばすために大切な、ロコモと骨粗鬆症の関係についてお話しいただきました。

軽度から中程度の腰部脊柱管狭窄症は年単位で治療

図1 わが国のロコモティブシンドローム推計患者数

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髙田先生まず、ロコモの概要をお話しします。ロコモになる原因には主に、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などによる骨折、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、変形性腰椎症や変形性膝関節症、腰痛症、膝関節の痛みなどがあります。これらを一つ以上有する人が4,700万人、3つすべてを有する人は540万人といわれており(図1)、ほぼ北海道の全人口に相当します。骨粗鬆症の検診率が高い都道府県は介護を受けている人が少ないことが、骨粗鬆症財団の調査から明らかとなっています。北海道の骨粗鬆症検診率は、47都道府県中43位と全国的にも低い順位です。ロコモをきたす疾患について、専門の先生方からお話をいただきたいと思います。まず、腰部脊柱管狭窄症について河村先生からご説明ください。

河村先生腰部脊柱管狭窄症は一般的に、腰の痛みよりも下肢の痛みやしびれが強いことが多く、それが立ったり歩いたりすることでひどくなるケースが多くあります。人間が動物である限り移動が必要になってきますから、その移動能力が落ちるということは、QOL(生活の質)がかなり落ちるということが容易に想像できます。

髙田先生
具体的な治療としては、どういうことをされていますか。
河村先生
保存的な治療と手術的な治療に分けて考えていますが、保存的治療で「これをすれば確実に治る」というものは、実はありません。ただ、薬物療法に関しては、神経の栄養血管の血流改善作用がある薬は、短期間は有効であるといわれています。私は一般的に、痛みの強い患者さんに対しては非ステロイド性抗炎症薬を使いますが、なかなか改善しない方には、神経障害性の痛みを和らげる薬を使用します。また、運動療法には屈曲体操などいろいろありますが、どうしても患者さんご自身の努力が必要で、なかなか功を奏さないことが多いです。ほかにも、牽引療法とか温熱治療、低周波治療というのがありますが、残念ながら医学的な効果があるという根拠に乏しいのが実態です。それから、ペインクリニックと称して硬膜外ブロックだとか神経根(しんけいこん)ブロックというものがありますけれども、短期間には有効で、腰部脊柱管狭窄症の患者さんの一部に対しては長期的に改善する可能性もありますが、なかなかこれ一つで患者さんの満足は得られていないと思います。装具療法は、腰痛のある患者さんに対してだけ有効です。
髙田先生
保存的治療は、どのくらいの期間を目安にしていますか。
河村先生
やはり年単位に渡って続けることが多いですね。その間、患者さんのADL(日常生活動作)やQOLが低下しているような症例では、検査して手術という話になってきますけれども、最低でも1年は続けます。ただ、保存治療は、2年から5年くらいでかなり改善するというデータがあるんですよね。問題はそこまで粘れるかどうかですね。
髙田先生
そうですね。軽度から中程度であれば、まず2年くらいは少なくともちょっと頑張って保存的治療に励んでいただくのがいいですね。
河村先生
少なくとも2年間は頑張っていただければ、かなりの数で改善されると思います。しかし、腰部脊柱管狭窄症に対する手術的治療の成績が非常に良い事も事実です。80%以上の改善率で5年から8年位は再発しないケースが多いというエビデンスがあります。高齢の方でもスポーツをおやりになるQOLの高い患者さんも最近は増えております。一般的には、ADLに関して立位10分歩行500m以下を目安として手術的治療を選択される事が多いですが、患者さんのニーズも考慮し、十分主治医の先生とご相談して手術をお受けになる事もお勧めできる疾患でもあります。
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