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骨ケアサミット in 香川 テーマ:「ロコモティブシンドロームと骨粗鬆症」

ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは、加齢に伴って身体を動かすために必要な運動器が障害されたことで、寝たきりや要介護になる危険性の高い状態をいいます。日本ではその原因となる腰や膝の変形や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を認める患者さんがとても多く、ロコモティブシンドロームは“新たな国民病”と言えるでしょう。なかでも、骨がもろくなり骨折しやすくなる骨粗鬆症は放っておくと寿命を短くさせるため、予防や早期の治療が必要です。今回は、ロコモティブシンドロームと骨粗鬆症に詳しい先生方にお集まりいただき、それぞれの特徴をはじめ、その予防や治療についてお話を伺いました。

“機関車”を意味するロコモティブ
骨や関節は身体を動かす重要な機関

高田先生本日は、「ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)と骨粗鬆症」というテーマで、日頃からロコモの診療に取り組まれている先生方に、ロコモに関する詳細についてお話を伺うとともに、その原因のひとつと考えられている骨粗鬆症との関係についてご説明いただきます。それではまず、運動器のしくみとロコモについて、私からお話させていただきます。運動器とは、身体の運動に関わる骨、関節、筋肉、神経などの総称ですが、運動器はそれぞれが連動して働いており、どのひとつが悪くても身体はうまく動きません。ですから、運動器を全体としてとらえる、それがロコモの考え方です。例えば、脳梗塞が起こると脳の神経が壊されてしまいますし、内臓の病気で長期間寝たきりになってしまうと筋肉が萎縮して、ロコモが起こってまいります。香川県は、自動車の普及率が日本一といわれた時期もあり、ドア・ツー・ドアで自動車を利用する機会が多く、日常の運動量が減ることも考えられ、ロコモの下地があるといえます。それでは、広瀬先生、ロコモについてもう少し詳しくご説明いただけますか。

広瀬先生
ロコモという言葉は一般の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、言い換えると、運動器症候群と言います。骨、関節、筋肉などの運動器の働きが衰えると、暮らしの中の自立度が低下し介護が必要になることや寝たきりになる可能性が高くなります。運動器の障害のために介護が必要になる危険性の高い状態をロコモと呼んでいます。また、「ロコモティブ(Locomotive)」には機関車という意味もあり、機関車が連結する客車を引っ張っていくように、骨、関節、筋肉などの運動器が身体を動かしていくというイメージから、ロコモという名前が付けられました。
高田先生
日本にはロコモの患者さんはどのくらいいらっしゃるのでしょうか。
織田先生
我が国では2005~2007年に、医学的見地から多くの人を長期間にわたって追跡調査をする疫学研究が行われています。この結果、腰に変形のある変形性腰椎症は男性で1,890万人、女性で1,900万人、膝に変形のある変形性膝関節症は男性で860万人、女性で1,670万人であると推計されました。また、骨粗鬆症については、腰の骨(腰椎)で男性が80万人、女性が560万人、太もものつけ根に近い部分(大腿骨頸部)で男性が260万人、女性が810万人でした。つまり、女性のほうがロコモになる危険性が高いと言えます。さらに、腰の変形、膝の変形、骨粗鬆症のうち、いずれか一つ以上確認された人は全体で4,700万人に上ります。ですから、ロコモを起こさないようにするためには、腰、膝の変形や骨粗鬆症をしっかりと治療しなければなりません。
高田先生
今井先生、骨粗鬆症は要介護の大きな原因にもなっているということですね。

図1 介護が必要となったおもな原因

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今井先生はい。寝たきりになる原因ですが、厚生労働省の発表では脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患が24.1%と第一位を占めています。第二位が認知症で20.5%、そして第三位が腰・膝の変形、骨折、転倒などの運動器障害によるもので16.7%です(図1)。このように日本人で要介護に至った方の6人に1人は、転倒・骨折によるものですが、転倒・骨折の原因の一つが骨粗鬆症であることは明らかです。また、脳血管疾患や認知症に単独でなく、同時に運動器障害を抱える患者さんも非常に多い印象を受けています。

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