ここからグローバルナビゲーション

Wellness Finder 症状や気になるキーワードを入力してください。

  1. TOP
  2. 病気や症状の情報
  3. 骨ケアサミット
  4. 骨ケアサミット開催情報
  5. 骨ケアサミット 静岡
  6. 記事1
ここからメインコンテンツ
  • 骨ケアサミットTOP
  • 骨ケアサミットとは
  • 骨ケアサミット開催情報
  • 新着情報一覧

骨ケアサミット in 静岡 テーマ:「関節リウマチの骨ケア」

 関節リウマチは全身の関節が腫れて痛み、進行すると関節が変形してしまうこともある病気です。女性に多く、免疫機能の異常によって起こりますが、原因はまだわかっていません。厚生労働省のリウマチ調査研究班の報告によれば、関節リウマチだけでも患者数は日本全国で約70万人。今日は、静岡で多くの関節リウマチ患者さんを診ている整形外科医の先生方にお集まりいただき、関節リウマチの治療と、合併症として代表的な骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についてお話を伺いました。

関節リウマチの合併症としてまず挙げられる骨粗鬆症

図1 関節リウマチ患者さんに多くみられる合併症

拡大して見る

三宅先生関節リウマチには多くの合併症があり、2010年に「日本リウマチ友の会」から提供された資料(図1)によると、1位が骨粗鬆症で約45%、2位が貧血で約38%となっています。私も骨粗鬆症の合併率は高いと思いますね。関節リウマチに合併した骨粗鬆症は、全身的な骨粗鬆症もあるし、関節周辺の局所的な骨粗鬆症もあるのかな、と考えています。また、慢性胃炎や胃潰瘍などの胃腸障害も少なくないと思いますし、整形外科医として見落とせないと思うのは環軸椎(かんじくつい/第一および第二頸椎)の亜脱臼です。関節リウマチにかかって長い患者さんには、必ずそこを注意する必要があります。

杉山先生私は、骨粗鬆症を合併している関節リウマチ患者さんは、この統計よりもっと多いイメージを持っています。関節リウマチの患者さんには、ほぼ100%骨粗鬆症があると考えていいのではないかと思っていますけど、先生方どう思われますか。

山中先生同感ですね。

三宅先生
関節リウマチと骨粗鬆症について、杉山先生いかがでしょうか。
杉山先生
関節リウマチの治療は1950年くらいから年々、進歩してきました。2000年を過ぎてから画期的な治療法が確立し、今まで治らなかった関節リウマチが治るようになってきたという流れがあります。1958年頃から、関節リウマチには骨粗鬆症が合併しているということがよくいわれていました。当時は、関節リウマチの痛みや腫れを抑えるステロイド剤の影響で骨粗鬆症になるといわれていましたが、それだけでは十分な説明ができません。最近はさらに関節リウマチの研究が進んで、サイトカイン(細胞同士に情報を相互に伝達するタンパク質の一種)が大きな影響を与えていることがわかってきました。サイトカインには炎症性のものと炎症を抑えるものの2種類あり、炎症性サイトカインがリウマチを悪化させ、骨粗鬆症も悪化させるのです。
三宅先生
ありがとうございました。では松浦先生に、骨粗鬆症についてお話しいただきましょう。
松浦先生
骨粗鬆症は、加齢や長年の生活習慣によって骨がスカスカになり、弱くなって骨折しやすくなる病気です。女性に多く、60代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗鬆症にかかっているといわれています。これは、女性ホルモン(エストロゲン)が骨の新陳代謝に関係していることが原因です。
三宅先生
関節リウマチと診断された患者さんに骨粗鬆症が多いということですが、骨粗鬆症の検査について山中先生、お願いします。
山中先生
骨粗鬆症はレントゲンでもわかりますが、やはり骨密度を計って、客観的に診断したいと思っています。特に、ご家族に骨粗鬆症の方がいらっしゃる場合や、運動不足、喫煙、飲酒、カルシウムの摂取量が少ない、糖尿病、ステロイド治療を受けている、過去に骨折したことがある、といった項目が当てはまる方のほか、やはり関節リウマチと診断されたら、ぜひ受けていただきたいと思います。検査にはいろいろありますが、当院では、前腕に2種類のX線を当てて算出するDXA(デキサ)法を用いています。
三宅先生
ありがとうございました。骨粗鬆症には自覚症状がないので、検査が大切ですね。
山中先生
たとえ検査の数値が良かったとしても、下がる可能性がありますので油断は禁物ですね。
三宅先生
そうですね、継続的に検査を受けたほうがいいと思います。では、杉山先生、骨粗鬆症で骨折しやすい部位についてお話しください。

杉山先生骨粗鬆症の最大の特徴は、骨折しやすいこと。高いところから飛び降りたならともかく、転んだだけで骨が折れるのはおかしいということを知っていただきたいですね。骨折で多いのは、腕の付け根、手首、背骨、太ももの付け根です。普通なら太ももの付け根なんて骨折しません。こういったところが折れるというのは異常だと認識していただきたい。また、背骨は、日常生活で少しずつつぶれていく骨折もあるので、注意が必要です。

三宅先生そうですね、どこか一カ所でも骨折したら、骨粗鬆症の治療をしっかりしていくことが大切ですね。

  • 記事1
  • 記事2
  • 記事3
  • 参加医師紹介